Article: Folk performance 論文:伝統芸能

An article (in Japanese) examining the traditional folk performances names has been earlier published in the journal of the Folklore Society of Aomori Prefectures.

「中野神楽におけるイエの祭り―三戸郡南郷村中野地区の事例から―」という論文を青森県民俗の会の 『青森県の民俗』 第四号に2004年に載せられました。ここで、改めて紹介します。

論文の抜粋

一、はじめに

イエを舞台に行われてきた信仰に基づく行事や祭りは、戦後民法によるイエ制度崩壊の影響を受け、近年の農村においても希薄になった感がある。そのようにして古い習慣がすたれつつある現代ではあるが、青森県三戸郡南郷村において、今もなお年に一回開催される春祈祷は、人々の紐帯の機会となっている。

本稿では、南郷村で現在も活発に活躍している「中野神楽」を事例に取り上げ、小正月の春祈祷で実施されている、カドウチとオミキアゲに注目することにしたい。この行事に注目することで、現代日本におけるイエと信仰の関係を明らかにできればと考える。

二、中野神楽

南郷村においては複数の神楽保存会が活動しているが、中野地区では、中野神楽が同地区出身の七人の男性により伝承されている。この山伏系統の神楽で中心となる演目は、「権現舞」である。この舞で焦点となる「権現様」(獅子頭のこと)は、少なくとも二百七十四年前からこの地で神様として祀られてきたと考えられている。「奉再光中野村中常院享保十五年十月六日」という獅子頭にある銘が、権現様の古さを示しているというのである。中野神楽で祀る権現様は「中野権現様」と通称され、中野金毘羅大権現とも呼ばれている・・・

「中野神楽におけるイエの祭り―三戸郡南郷村中野地区の事例から―」 『青森県の民俗』第四号, 2004年5月22日, 頁95~101.

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